その粒は霧や雲よりも細かく、 目には見えず、 暗黒物質と同じように存在する。
それは夕方から深夜にかけて密度を増し、 僕は息苦しさを増す。
窓を開けて逃れようとし、 少しのあいだ呼吸が元に戻るけれど、 それは瞬く間に宇宙の遠いところから押し寄せてきて、 僕を包み込んでしまう。
仕方がないので僕は煙草に火を付けると、 胸の奥深くまで吸込んで、 その粒子を肺の中から追い出す。
それだけで精一杯だ。